消費者金融でお金を借りるルールを学ぼう!必要書類・金利・総量規制・返済システムを詳しく解説!

消費者金融でお金を借りる方法は、公式サイトにアクセスして申込みをするだけですが、希望どおりの金額が借りられるとは限りません。

お金を借りる方法をしっかりと理解するためには、消費者金融がどのような基準でお金を貸しているのかを理解するのが確実です。

ここでは、消費者金融のカードローンの特徴についてご紹介します。

消費者金融とは?

まず、消費者金融がどのような会社なのか、について解説します。

消費者金融は貸金業者!

消費者金融は、「貸金業法」という法律に基づいて設立した金融機関で、法律上は「貸金業者」という言い方をします。

貸金業法によって設立した消費者金融は、「必ず貸金業法を守らなければならない」という特徴があります。

他の法律によって設立した金融機関には関係なくても、貸金業法によって設立した消費者金融は、貸金業法のルールを守らないと営業停止などの処分を受けることになります。

消費者金融が守っているルールは5つ!

消費者金融がお金を貸すときに守っている主なルールは、5つあります。その5つのルールは、

    1. 融資の限度額についてのルール
  1. 融資の限度額が制限されない契約についてのルール
  2. 年収を証明する書類を利用者に求めるときのルール
  3. 指定信用情報機関を利用するルール
  4. 金利の上限についてのルール

になります。以下の章で詳しく説明しますので、お金を借りる前に必ず確認しておいてください。

ルール①融資の限度額は年収の3分の1まで

総量規制について

消費者金融でお金を借りるときは、貸金業法の規制により「年収の3分の1」が法律上の限度額となります。たとえば、年収300万円の方が消費者金融から借りる場合は、最大でも100万円までしか消費者金融は融資できない仕組みになってます。

年収の3分の1の範囲について

消費者金融の年収の3分の1までの融資というルールは、1社ごとの計算ではなく、すべての消費者金融とクレジットカード会社などのキャッシング合計が年収の3分の1を超えてはいけないということです。

つまり、消費者金融A社と年収の3分の1の限度額でカードローンの契約をしたら、A社以外の消費者金融とは、もう契約ができないことになります。

年収の3分の1までというのは、貸金業法によって借り手の「返済能力を超える貸付」とならないようにとの配慮からです。このルールを総量規制といいますが、この基準を上回る融資は、総量規制の例外貸付だけが認められてます。

ルール②総量規制の除外貸付と例外貸付について

総量規制になじまない種類の貸付などについては、「総量規制の除外貸付、例外貸付」として分類され、条件が満たされたときに、消費者金融は、融資しても良いとされています。

総量規制の除外貸付とは?

総量規制になじまない貸付のことを「除外貸付」といい、貸金業法では、次の6種類の貸付については、消費者金融が融資しても良いこととしてます。

  1. 不動産を購入するための貸付(住宅ローン)
  2. 自動車を購入するための自動車担保貸付(自動車ローン)
  3. 高額療養費の支払いを目的とする貸付
  4. 株や債券を担保にした貸付
  5. 不動産を担保にした貸付(法人向け)
  6. 不動産売却を予定している者が売却代金で返済する貸付

総量規制の例外貸付とは?

お金の借り手の利益保護の観点から支障を生じることがない貸付については、消費者金乳は、総量規制の例外貸付として融資が認められます。一般には、次の8つが例外貸付として知られています。

  1. 借り手に一方的に有利になる借り換えの契約
  2. 借金を段階的に少なくするための借り換えの契約
  3. 緊急に必要となっている医療費を支払うお金の貸付
  4. その他、緊急に必要と認められる費用を支払うお金の貸付
  5. 配偶者との合計で年収3分の1までの貸付
  6. 個人事業主に対する貸付
  7. 新規に事業を開始する個人事業主への貸付
  8. 銀行などからの融資を受けるまでのつなぎ資金の貸付

ルール③年収を証明する書類の提出について

消費者金融でお金を借りる場合は、「年収を証明する書類(収入証明書類)」を提出するときが決まってます。基本的には、50万円までは不要ですが、50万円以上の融資を受けるときに必要になります。

消費者金融1社から50万円超のお金を借りるとき

消費者金融との契約では、「極度方式基本契約」であることが多く、この場合は、「限度額」と「極度額」が設定されます。

たとえば、契約上は70万円まで融資できることにしてる(極度額)が、利用実績がないので当面、30万円を限度に融資する(限度額)という場合です。

70万円が極度額で30万円が限度額ですが、貸金業法では、「極度額」が50万円を超えるときに収入証明書類を提出するようにとしてます。

複数の消費者金融から100万円超の融資を受けるとき

すでに、消費者金融A社と消費者金融B社から40万円ずつの極度額で契約があり、さらに、消費者金融C社と30万円の極度額で契約する場合は、必ず収入証明書類が必要になります。

この場合でC社と30万円の極度額で契約が成立すると、A社とB社からも書類提出を求められることが多くなります。

ルール④指定信用情報機関とは?

消費者金融は、借り手の返済能力を超える融資とならないようにするため、指定信用情報機関に登録されている、個人の「信用情報」を利用することになっています。

指定信用情報機関とは?

指定信用情報機関は、内閣総理大臣から指定を受けた信用情報機関のことです。現在の日本には、株式会社CICと株式会社日本信用情報機構の2つの指定信用情報機関があります。お金を借りる契約をしたり、返済・延滞、債務整理などがあると、情報が登録されるような仕組みとなってます。

信用情報機関信用情報機関は、個人と金融機関の取引に関する情報を保有している企業です。金融機関との取引の情報を共有することで、「この人には、いくらまで...

ルール⑤消費者金融の上限金利について

消費者金融の金利は、出資法と利息制限法の基準により、年率20.0%~15.0%が上限金利となってます。

ただし、年率20.0%でお金を貸す場合は、元本が10万円未満である必要があります。通常、消費者金融の限度額は10万円単位で設定されるため、18%程度が上限金利となっていることが多くなります。

消費者金融の返済について

消費者金融からお金を借りる方法では、「返済」について理解しておくことが重要です。ここでは、リボルビングシステムと返済シミュレーションについて紹介しますので、しっかりと理解するようにしてください。

消費者金融のリボルビングシステムとは?

消費者金融の多くは、返済方式にリボルビングシステムを採用してます。リボルビングシステムは、簡単にいうと「借入残高が多くなると返済額が多くなり、逆に、借入残高が少なくなると返済額も少なくなる」というものです。

一見、あたりまえのように思うかもしれませんが、「残高が減ると返済額も減る」ということは、「なかなか借金が少なくならない」ことを意味します。消費者金融が提示する返済額だけを返済していると、なかなか借金完済に至りません。返済のペースは自分で決めて、自分の計画どおりに返済を完了することが重要です。

返済シミュレーションとは?

消費者金融の公式サイトには、返済シミュレーションが用意されてます。借入れの条件をいろいろと変え、返済期間や金利負担の大きさなどが確認できるものです。

これをしっかりと活用して、無理のない範囲で消費者金融を利用するのが、借金で失敗しないための大切なポイントです。

まとめ

消費者金融でお金を借りる方法は、ごく短期間で返済が完了し、金額も少額であることが重要です。自動車の購入などの支払いを分割するような使い方ではなく、家計のやり繰りのために3万円~5万円程度で利用すると安全です。

消費者金融によっては、金利についてのキャンペーンなどもありますので、そのような制度を利用してお金を借りると、より負担を少なくできます。